皆さんこんにちは、Jance plus+運営者のつくねです。
今回のテーマは「食洗機」!!
フランスの食洗機、日本とここが違う!
フランスの家庭では、食洗機(lave-vaisselle)が標準装備のように普及しています。
私もフランスでの生活を始めてすぐ、キッチンに埋め込まれた食洗機を見て「これは便利そう!」と思ったのですが、実際に使おうとしてみると、思っていた以上に日本のものとは勝手が違っていて戸惑いました。
例えば、「塩ってなに?」「洗剤はタブレット?液体?」といった疑問が次々と浮かんできて、最初はうまく使いこなせませんでした。
でも、使い方をしっかり理解してコツを掴めば、家事がとても楽になる優れものです。
食洗機を使って人生が変わったと言っても過言ではないくらい、家事が超時短になりました。
この記事では、私が実際に使って学んだフランスの食洗機事情を詳しくご紹介します。
我が家の食洗機メーカー
BOSCHのSL4PW1B型です。
基本の使い方
① 食器の入れ方は「水の流れ」を意識
まず大事なのは、食器の並べ方です。
食洗機の中では、強い水流が上下から噴射されて汚れを落とします。(YouTubeに映像があるのですが、結構面白いです。)
そのため、食器同士が重なっていると水が届かず、汚れが残ってしまいます。
基本は重ねず、斜めに立てかけるように配置するのがポイントです。
お椀のように深さがある食器は、水がたまりやすいので注意が必要です。
角度を工夫したり、上段に置くことでうまく洗えます。
また、カトラリー(スプーンやフォークなど)は、先端を下にして専用のケースにバラバラに入れると、まんべんなく洗えます。
ただ、マシンによってタイプが違うので、それぞれのマシンに合ったしまい方で試してみてくださいね。
使っていくうちに、この場所が落ちやすいとかが分かるようになってきます。
油汚れがあるものは、一番下に置くのが鉄則です!
② 洗剤・塩・リンスエイドの3点セット

フランスの食洗機には、以下の3つのアイテムが必要です:
- 洗剤(タブレットまたはパウダー):定番はSun、Finishなど。写真のようにスーパーのオリジナルブランドがある場合もあります。タブレットタイプが主流で、簡単に使えます。
- リンスエイド(rinçage):グラス類のくもり防止に役立ちます。少量でも効果があるので、必ず入れておくのがおすすめです。
- 食洗機用の塩(sel régénérant):フランスの水は硬水なので、カルキが溜まりやすくなります。塩はそれを防ぐために欠かせません。
これらを適切に使わないと、水垢やカルキの白い残り、脂汚れなどが落ち切らない原因になるので注意が必要です。
もう少し一つずつ詳しく説明していきます。
洗剤(タブレットまたはパウダー)
私は基本的にタブレットタイプを使っています。

入れる場所はココ。

ココにタブレットを入れて、蓋をスライドさせてカチッと音がしたらOKです。
食洗機を1回使うたびに1個消費されます。
価格はブランドによってピンキリです。
色々なブランドを使ってみましたが、洗浄力は値段に比例します。
2度洗いの手間を考えれば、スーパーのオリジナルブランドではなくSUNなどのしっかりとしたブランドの方が良いと思います。
リンスエイド(rinçage)
最初の写真の一番右がリンスエイドです。
液体です。
入れる場所はココ。

内側に線がある場合がほとんどだと思うので、線までたっぷり入れます。
体感1か月半~2か月くらいでランプが付くので、そうなったらまた足してください。

メーカーによって違うかもしれませんが、このスプレーのような太陽のようなマークが写真のように赤くなっていたら継ぎ足しのサインです。
食洗機用の塩(sel régénérant)
日本ではあまりなじみのない、塩を入れます。
食洗機用の塩なので、食用に使うのは厳禁。逆に食塩を食洗機に使用することは故障の原因となりかねないので厳禁です。
入れる場所はココ。

赤丸に囲まれている蓋の部分を回し、中に塩を入れます。
かなりごつごつした塩なので、散らばったまま食器を洗うと食器が傷ついてしまうのだとか。
1箱大体1kg入っているのですが、すべていれました。
中の水があふれてきたのですが、塩は全て入りましたし故障もしていないので大丈夫かと思います。
ですが、責任は持てないので水があふれそうになったらやめるか1/3ずつ入れるか、どっちかにした方が安全だと思います。
私が今回買った塩は箱に直接塩が入っているタイプだったので、こぼさないように入れるのにかなり苦労しました。
ろうとを使えば楽だったと思うのですが、あいにく家にはありませんでした。
【私が取った方法】
①ビニール袋を用意する。
②ビニール袋に塩を入れる。
③ビニール袋の口を閉じる。
④ビニール袋の端っこを切る(太目でOK)。
⑤注ぐ。
この方法でいけました。
毎日使って3か月弱は持った気がします。
定期的にチャージするのが面倒な方
2か月ごとのチャージと言えど、手間がかかるので面倒ですよね。
そんなあなたに朗報があります。
3つの機能を全て兼ね備えたタブレットがあるんです!
それがコチラ。

40個入りで大体11~12€します。
3つ別で入れる方法と、タブレット一つの方法。
値段はもちろん手間がかかる方が安いのですが、結局我が家はタブレット一つの方法に落ち着きました。
ブランドはSUNが圧倒的におすすめです。
安いブランドだとカルキが付いて段々コップが白くなってきたり、洗い残しがあったりするのですが、SUNは綺麗に洗ってくれます。
3つの機能が入っているかどうかは「TOUT EN 1」の文字があるかないかで判断してみてください。
やってはいけない!フランス食洗機のNG使用例
木製の食器は絶対NG!
私の失敗談ですが、木べらを何も考えずに入れてしまったことがあります。
すると、だんだん先がもさもさとしてきて、あきらかに劣化しているのが分かりました。
木製のものは長く使うために、手洗いにしてください!
プラスチック製品は飛ばされやすい
軽量のプラスチック容器も要注意です。
洗浄中に水流で動いてしまい、最悪の場合ヒーター部分に接触して変形したり、フタがどこかへ飛んでいってしまうことも。
固定できるバスケットを使ったり、上段に配置するなどの工夫が必要です。
洗浄中に扉を開ける
故障の原因になります!
1度スタートさせると最短でも60分、長くて3時間半程度かかるので直ぐ使いたいものは手で洗いましょう。
また、洗い終わるまで時間がかかるので、私は夜寝る前にスイッチをオン。起きたらきれいな食器たちが出てくるようにしています!
節約テクニック
ただでさえ、電気代がかかりそうな食洗機。
先ほどタブレットの値段などを書きましたが、やっぱりお金がかかるのね…そう思った方もいるのではないでしょうか。
食洗機にはなんと節約モードがあるんです。
節水&時短モードを使いこなす!
多くの機種には「Eco(エコ)モード」が搭載されており、通常よりも時間はかかりますが、水と電力の使用量を大幅に節約できます。
軽い汚れのときは「Rapide(ラピッド=速洗い)」モードも便利です。
食後すぐに食器を入れて、約1時間でスッキリ洗い上がるのが魅力です。
また、モードによって何度のお湯で洗うのかという部分も異なるので、油汚れ→70度、通常の汚れ→エコモード(50度)と洗うもので使うボタンを変えるともっと便利になります♪
まとめ|フランスの食洗機は慣れれば頼れる味方!
初めは戸惑うことが多いフランスの食洗機ですが、正しい使い方を覚えてしまえば、家事の時短にもつながる最高のパートナーになります。
特に硬水対策や適切な洗剤の選び方を知っておくと、トラブルもぐっと減ります。
私は今では「食洗機なしでは無理!」というほど愛用しています。
皆さんも、ぜひ自分に合った使い方を見つけて、フランス生活をもっと快適にしてくださいね。
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