こんにちは、つくねです。
一時帰国で心臓血管外科に行き「僧帽弁閉鎖不全症」という診断を受けました。
今回は私の体験談をお話します。
暗い内容ではないのでご安心を!

病院に行ったきっかけ
OFIIの健康診断で「心雑音がする」と言われたからです。
高校2~3年の健康診断から左心室肥大の結果や、お医者さんから「心臓が無理をしている」「貧血はないか」などの言葉をかけられていましたが、いずれにせよ判定はCで気になる場合は病院へとのことでした。
今回は少し深刻そうな表情で、病院で診てもらってくださいと招待状を貰いました。
毎年健康診断で引っかかっていたけど、そろそろちゃんと診てもらわないとなと思いやっとこさ重い腰を上げ病院の予約をしました。
僧帽弁閉鎖不全症とは?
僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の僧帽弁が正常に閉じず、血液が左心室から左心房に逆流する病気です。

主な症状は「息切れ・動悸・疲れやすさ」ですが、軽度の場合は無症状で気づかないこともあるようです。
診断までの流れ
病院では心電図と心エコー検査を受けました。
エコー中は寝ていてもいいとのことでしたが、はじめてのエコーで緊張状態が続き全く睡魔に襲われませんでした。
はじめてみる自分の心臓。
自分の体の中に心臓があって今も絶えず動き続けていると思うと、自分は生身の人間なのだ、と当たり前のことなのになんとも不思議な気持ちになりました。
エコーしてくださった先生が、もっと上の先生を呼びに行きました。
「○○先生、これ★△!×ですね。ここが~で…」
「あ~そうか。」
先生同士の話を聞いていると、明らかに良い結果ではないなとすぐにわかりました。
専門用語が飛び交い、ますます不安は募るばかり。
エコーの画面にもしっかり脈拍が早くなっていることも写されてしまい、緊張してるのバレてる~!!とその名の通り心を丸裸にされたようでした。
エコーの結果、医師から「中等度の僧帽弁閉鎖不全症です。」と説明を受けました。
お医者さんの説明で分かったことは
- 僧帽弁が段違いになっていて隙間ができている
- 今すぐに手術は必要ない
- 薬も必要ない
- 将来子供が欲しい場合、手術が必要になる場合もある
- 激しい運動は避けるように
- 筋トレはOK(ただし無理は禁物)
- 年1回定期検診を行うこと
以上でした。
心臓の大きさ(肥大率)やポンプ機能はバッチリのようなので、今のところは経過観察のみで良いとのことでした。
不安な感情を読み取り、100%理解ができるように簡単な言葉でわかりやすく説明していただいたおかげで、自分の状態が理解でき安心することができました。
診断してくださったお医者さんは、アメリカで研修経験のある方で英語がペラペラ。
私には日本語で説明、夫には英語で説明してくれました。
しかも、私が普段フランスに住んでいるということを話したら、すぐにどの検査をしたらいいのかどこまで検査したのかという情報を紙でくれることに!!
後日お電話もいただき、今後どちらの国をメインにしていくのか、診断結果を用意したから時間があるときに取りに来てくださいということを言ってくれました。
本当に至れり尽くせりです。
札幌在住で心臓血管外科に行きたい方が居ればこちらの病院おすすめしたいのでお問い合わせください!
僧帽弁閉鎖不全症は程度によって「軽度・中等度・重度」に分けられます。
多くの場合は経過観察で、定期的に検査を受けながら進行具合をチェックします。
すぐに手術が必要というケースは少数です。
診断を受けたときの気持ち
初めて聞いたときは「やっぱりな」という感情と共に「軽度」じゃないんだ、とショックを受けた記憶があります。
なぜなら、毎日不整脈が起こっていたから。
数年前までは3日に1回だったのが、2日に1回、1日に1回、1日に数回…と日が経つにつれどんどん頻度は増えていっていました。
また、この僧帽弁のズレはおそらく先天的なものだと思います。
なぜなら小学生の頃から立ち上がる時に立ち眩みがほぼ毎回起こっていたり、人より疲れやすかったりしていたからです。
しゃがんでいたところから立ち上がるときに立ち眩みが起こるのはもちろん、ソファから立ち上がる時も高頻度で立ち眩みが起こっていました。
でも小学生~中学生の頃はまだ不整脈が起こった記憶がありませんでした。
まだ心臓が耐えていたのだと思います。
中学校に上がると、運動部に入り毎日走る日々が始まりました。
もしかすると、毎日の過度(私の心臓にとって)な運動が症状を進行させてしまったのかもしれません。
この長年の負担の原因が何だったのか、何が自分の体で起こっているのかを説明してもらったとき、ただ不安になるのではなくじゃあどうすればいいのか?という前向きな考えに先生はさせてくれました。
なので、病名を聞いた瞬間は多少動揺はしたものの、説明を聞けば聞くほど冷静になっていきました。
病気のことを調べすぎると余計に不安になることもあります。
分からないことは必ず医師に直接聞くのがおすすめです!
今の生活と気をつけていること
診断を受けてから、生活の中で少しずつ意識を変えるようになりました。
- 食事は塩分を控えめにして、野菜や果物を意識して摂る
- 運動は無理のない範囲で、ウォーキング程度にとどめる
- ゆっくり立ち上がる
一番変わったところは食生活です。
なんと、自他共に認めるスナック菓子大好き人間であるこの私が、フランスに戻ってきてから一度もお菓子を食べていないのです。
夫の出張の時にこっそりお菓子を買い込んで、独り占めして優越感に浸ることが楽しみだったこの私が変わったのです。
一人でスーパーに行くときは気になっていたお菓子やら夜ご飯用にジャンキーなものを買っていたのに、今ではフルーツやナッツを買っています。
私にとって、お菓子の誘惑に勝てる日が来ると思いませんでした。
人間って何歳でも変われるものなのですね。
ちなみに、一時帰国中は最後の晩餐とばかりに後悔のないよう好きなものを食べていました。
他に変わったことを具体的に挙げれば、毎日お昼ごはんにはフルーツヨーグルトボウルを作って食べるようにしています。
以前は週に1回程度だった夜ご飯にサラダがメインの日が3回に増えました。
それと、ケチャップやマヨネーズをかけずに食べるようになりました。
時々欲に負けそうになる時がありますが、診断されたときの気持ちと僧帽弁閉鎖不全症で心臓を手術した方のブログを見て、絶対に手術したくない!これ以上症状を悪化させるものか!という強い意志でなんとか踏ん張っています。
私が見たブログ、相当辛そうだったんですよね。
当たり前ですよね。心臓の手術なんですもん。
私には耐えられないと思いました。
なので、一時の欲望に負け自らの心臓に負担をかけるくらいなら、お菓子は食べない方が良いのです。
美容的にも塩分の取りすぎは肌にも良くないですし、お菓子を食べないことは一石二鳥ですね。
ウォーキングに関しては、週3~4回のペースで朝散歩をしています。
最近朝の気温が低くなってきて億劫になっていますが…。
以前から2日に1回筋トレを行っていましたが、できるだけ穏やかに筋肉を動かす機会を増やしたかったので朝散歩も取り入れることにしました。
頭もスッキリするみたいで、脳みそ的にも良い効果があるようです!
そして、日常生活で心拍数が上がる瞬間が立ち上がる時。
しゃがんだ状態から立ち上がる時、ソファから立ち上がる時もゆっくり立ち上がるようにしています。
急いで移動しなければならないときは、中腰のままおばあちゃんスタイルで家中を移動することも笑
これらの行動を気を付けていたら、数年ぶりに1度も不整脈が起こらない日を過ごすことができました✨
今では1日に数回あった心臓のドキン!が2~3日に数回程度まで減らすことができました。
こんなにすぐ効果が出ると思っていなかったので嬉しかったのと同時に、気を付けなければまたすぐ症状が出るのだと思い毎日気を付けて生活しないとと気を引き締める思いがしました。
僧帽弁閉鎖不全症の生活で大事なのは、
- 過度な運動を避ける
- 塩分控える
- 定期検診をサボらない
といった基本的なことです。
症状が悪化した場合(強い息切れ・むくみ・動悸など)はすぐに医師に相談するのが安心です。
~オリジナルフルーツボウルの作り方~
- オーツ…50g
- ヨーグルト…大さじ4
- バナナ…1本
- 冷凍ミックスベリー…50g
- ミックスナッツ…20g
- はちみつ…大さじ1
食べるタイミングによって、入れる内容を変えたり量を調整したりしています。
簡単に食べれて腹持ちも良い!栄養もたっぷりなフルーツボウル、是非試してみてください✨
まとめ
僧帽弁閉鎖不全症と診断されたときは、とても不安でいっぱいでした。
でも、病気のことを知ったことで「もっと自分の体を大事にしよう」と前向きな気持ちにもなれました!
この病気はすぐに命に関わるわけではなく、経過観察で過ごせる人もたくさんいます。
同じように診断を受けて不安になっている方に、少しでも安心してもらえたら嬉しいです。
パリで僧帽弁閉鎖不全症と診断された方が居れば、是非仲間なので連絡ください笑
健康はお金がいくらあっても買えないものです。
健康でないとできないことがたくさんあります。
皆さんも栄養管理・運動を日常にしっかり取り入れて健康ライフを過ごしましょ~!
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